

東京ファッショントレンドを取り上げたが、それ以外でも海外出張の機会を活かして世界のトレンドを把握することに努めている。最近では、インドやインドネシア(twitterでのつぶやきでお分かりのように、現在urikuraさんとsatoluluさんがインドネシアに出張中)、米国、欧州などがあげられる。頻度は少ないが南米にも出かけることがある。この海外出張での情報はプロジェクトとも関わっているために開示できないが、世界のカラー&グラフィックデザイン動向を把握している希有なデザイン事務所といっても過言ではない。
また、世界のグラフィックデザイナーが集う団体にも入って積極的に活動している。その一つがCMG<カラー マーケティング グループ>である。このCMGは、本部は米国バージニア州アレキサンドリアに拠点を置き、1962年に創設された2,000人近いカラーデザイナーによる国際的な非営利団体である。CMGはあらゆる産業、製品、サービスにおける、1年から3年先のカラーの情報交換と方向性の予測(あくまでも方向性を示唆するレベル)をおこなう。その対象は、消費者/生活者、公共/民間を問わず多岐に渡り、住宅エクステリア、トランスポーテーション、ホームファッション、オフィス環境、ヘススケア、小売り、ホスピタリティ/エンターテイメントなどの分野を含んでいる。
年に二回、北米で大きな会合があり、現在では欧州でも別途開催されている。我々の欧米の海外拠点でもこの活動に積極的に参加しており、特に欧州では来年から欧州運営のヨーロッパ議長に推薦された。欧州駐在して帰任したurikuraさんもこのCMGに参加しておりワークショップで活躍していた。ワークショップでの彼の発表では、分析、考察力に対して高い評価を得られたとのこと。
別の団体として“INTERCOLOR(インターカラー)”が挙げられる。1963年に設立され、加入に関しては各国の営利を目的としていない色彩団体ということで、日本ではJFCA(日本ファション協会)が窓口となり、昨年からは日本でも会議が開催されるようになった。CMGと比較すると、ファッションを中心としていることと、加盟国に米国がないということが特徴とてあげられる。JFCAが窓口をしていることもあり、日本での知名度は“CMG”よりも“INTERCOLOR”の方が高いと言える。
国際的な色彩の動向はこの2つの団体をおさえておくと、効率よく俯瞰できる。(tarokin)