
デザイナーは日々スケッチだけをおこなっているのではなく、クリエーションの源泉となる情報を集めることも大事な活動としておこなっている。その活動は、雑誌やテレビといったメディアを通した情報よりも自分の足で稼いだ情報の方を重要視しているため、忙しい中でも時間をつくりオフィスから街に出ることを心がけている。どんなデザイナーでも、インプットが枯渇するとクリエーションの幅が狭まっていく。
このオフィスでは私を含め多くのデザイナーは、出張で世界各国に飛び回り、海外駐在経験者である。それでも東京の持つトレンド発信力は高いと考えている。昨今、中国やインドの経済的、政治的パワーに日本は押され気味であることは否めないが、ことトレンド発信においては日本、特に東京は今でも重要なポジションを担っている。
定期的に東京のトレンドスポットにデザイナーが赴くことで得られた情報はクラスター分けしてキーワードの抽出、各クラスタの背景、経年変化をとらえ動向の把握などの分析と考察をおこなう。これは、直接プロジェクトに使うことを目的とするのではなくデザイナーの感度を高め、かつチームで共有化することでオフィス全体のクリエーションレベルを高めることを目的としている。そのため現在進行しているプロジェクトとは直接関係していない。情報自体は誰でも集めることができるが、我々のオフィスならではの切り口で考察することが重要である。その切り口とは、“プロダクトグラフィック”であり“スポーツグラフィック”となる。
また、トレンドをマクロに把握するだけではなく、各デザイナーが興味を持つカテゴリ、例えばあるデザイナーは“ギター”だったりするし、また別なデザイナーは“鯉”だったりと、トレンドではなく趣味レベルで注目しているポイントをミクロな視点で研究することも是としている。もちろん“グラフィックデザイン”という切り口をまもることがルールとなる。それを他のデザイナーと共有化することで“意外な視点”として脳の活性化につながる。
これは、あくまでもオフィス内の活動でありますが、もし読者で我々のトレンド情報に興味がある方はコンタクトをとってください。折角ですからこれを上手く活用したいという希望があれば相談にのります。(tarokin)

