
大阪に出張に行った。駅で電車待ちをしていると東京では引退した電車を見つけ、とても懐かしく感じた。電車には詳しくないのでネットで調べてみると、103形と呼ばれ国鉄時代の設計で1963年から1984年に製造された通勤電車らしい。JR西日本では様々な改良を加え延命しているとのこと。しかし、この板金造形のデザインはシンプルで機能美を感じ好感が持てる。車だとジウジアーロがデザインしたFIAT PANDAや初代フォルクスワーゲン・ゴルフといったところではないか。大阪の人はモノを大事にするエコな人たちだな〜と感じた(もっとも新型を開発するコストとの兼ね合いという現実的な問題からだと思うが…)。
奇しくも今日、ニュースでフォルクスワーゲンがジウジアーロのイタルデザインを買収したとニュースが流れた。ピニンファリーナやベルトーネのような官能的で美しいデザイントとは一線を画す機能的で実直なデザインの仕事をするイメージがある。これが、ひとつの車メーカーに独占されるのは少し残念である。
話が変わるが、大阪で電車で気になったことがある。それは「新快速」や「普通」といった表記が斜体になっていることだ。なんだか速そう。しかも、ただの斜体ではなく軌跡を残すようなデザイン処理がされている。レイモンド・ローウィのストリームラインに影響されたとは思わないが、スピードに対する飽くなき追求を感じさせる。「普通」でさえ普通の電車とは違うんだよ、と主張しているようだ。(tarokin)