もみじ→クローバー




もみじマークが改変されました。
もみじマークと言えば、高齢者が車に貼るもので、周りのドライバーに注意を促すものです。
なにやら旧デザインが「枯れ葉を連想させネガティブなイメージがある」などの理由から使用者に不評だったのが今回デザイン変更に至った経緯らしいです。
今まで全くネガティブなイメージを抱かなかっただけにちょっと驚きでした。
そして今回新しく採用されたのがこの四葉のクローバーマーク。

落ち葉を連想させるネガティブなイメージを払拭する為に、新デザインは緑、黄緑、黄、だいだいの4色を使い、活発な高齢者のイメージを表現。シニアのSもデザイン的に取り込まれている。
また警察庁は「高齢者が幸せを感じながら過ごし、思いやりや譲り合い、真心のある交通社会の実現への願いを込めた」としている。

んん…。個人的には「分かりにくい」。
そもそもこのマークをつける目的は何か?
周りに注意を促すことなはずである。
高齢者が運転しているという事を知ってもらう為のものであるはず。
4色を使った事による活発なイメージは、あきらかにこれとは逆行している。
「若者から高齢者まで」的な非常にユニバーサルなマークになってしまっているように思う。

以下、一般の意見に対する記事である。
”メールやファクスによる意見は1409件寄せられ、クローバーのマークを推す意見が最多の379件で全体の27%。もみじマークがこれに次ぐ354件で 25%。免許更新時のドライバーに聞いたところ、3483件のうちクローバーのマークがやはり最多の1446件で42%、もみじマークがこれに次ぐ775 件で22%だった。クローバーのマークについては「幸せの象徴。幸せな気分で運転できそう」「カラフルでどの車にも合う」との肯定的な意見が目立ったとい う。”

しかし、こんな興味深い記事も目にした。
”一方、日本グラフィックデザイナー協会に所属するデザイナーへのアンケートでは、回答338件のうちもみじマークを推す意見が最多で132件。「現在のマークが一番シンプルで視認性が良い」などの意見だった。クローバーのマークはこれに次ぐ47件だった。 ”

デザイナーの意見はダントツで旧デザインが選ばれている。
ここに「希望」「幸せ」の表現は必要なのだろうか?
そういった「マークのイメージ」ではなく「マークとしての意味」例えば、瞬間で理解できるシンプルさ、若葉マークとの対比性、伝えるべき事という面でそういう評価が出たのだと思う。
そもそも若葉マークに対して考えられたデザインなのだから、一方だけを変えてしまうのはロジック的におかしい。トータルで再考した方が良かったのではないだろうか?
そして、すでに障害者用のマークとして「クローバーマーク」があるのだ。呼称の面など、この近似をどうするのだろう?


さて、確かにこれを実際使用する高齢者がネガティブなイメージを持ってしまい、使用すること自体を躊躇してしまうようでは問題だ。
しかし、私自身は人々にもみじを「枯れ葉」ととらえさせる社会にネガティブさを感じる。
もみじとは人々が鑑賞するほどの日本の美である。誇るべき日本の四季の象徴「年月を経て色付いた美しい葉」であるはずだ。なぜ悲観する必要があるのだろう。。
デザインすべきはマークではなく、そんな今の社会なのではないだろうか?
なんてね。 (satolulu)